マスコミ入試で必ず出題される論文・作文試験の課題は、「自分って何だろう」「私の本棚」「水」「本質」「感動」など抽象的なものが多い。 本書は、具体的対策が立てにくいマスコミ試験に特化した論文書き方マニュアルの決定版。執筆は、ウィークエンド日経編集長も務めた元日本経済新聞社論説委員が担当している。高倍率で競争の激しいマスコミ論文考査において、個性や人柄をいかにして表現するかを徹底的に意識して解説している。 著者は、本書の中で受験生の論文を採点・批評し、かつ改善案の提示をしている。初心者でも無理なく論文作成の勘所がわかる構成になっているうえ、マスコミ対策ということで厳しい指摘もなされている。出題テーマに安易に飛びつかない、連想ゲームでキーワードをつかむ、小さな体験・疑問を生かす、間接体験・知識を盛り込む、文章を推敲するなど、文章の作成において重要なポイントが明確に示されている。 章の終わりには、「新聞記事は足で書く」や「新聞社での仕事とは」といった新聞社の組織や昇進、仕事の中身などを紹介するコラムが用意されており、興味深い。また、過去に出題された主要マスコミ各社(新聞・通信、出版、放送、広告など)の論文・作文課題も付録として掲載されている。 本書を最大限に利用すれば、論文試験で自分の個性や人柄をアピールするコツをマスターできる。「読ませる」論作文のテクニックを公開した、マスコミ志望者必読の1冊である。(依田泰典)
日経事業出版社
TOEICテスト新公式問題集
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